思考を簡単に現実化する方法

「思考は現実化する」という本があります。ナポレオン・ヒル氏の「思考は実現する」や「ザ・シークレット」等で語られ、日本でも話題を集める通称「引き寄せの法則」です。

引き寄せの法則を駆け足で説明します。良いことをイメージしたらよい現実が実現し、反対に悪いことをイメージしたら悪い現実が実現するというもの。例えば、彼女ができるというイメージをすると、実際に彼女ができたり、前から欲しかった物をイメージすると実際に手に入ったりすること。逆に、自分はお金もないし、彼女もできない、頭も良くないというイメージをすれば実際にその通りになってしまうことです。では、どういう仕組みで現実化するのでしょうか

秘密は人間の脳にあります。脳には外部から受ける刺激、見るもの、聞くもの、触れるもの、香るものすべてが脳で処理され意識に優先順位で上がってきます。この優先順位をうまく利用するのが引き寄せの法則です。自分が優先したい情報を脳に働きかけることによって、自分が望んでいるものを見る事や体験することができるというものです。そして、自分が望む現実を実現させることができるのです。ここである実験をしてみましょう。とても簡単です。

つぎのある写真からあなたが「楽しそう、幸せそう」と感じるところをいくつか探してください。

どうでしょう、見つかりましたか。たくさんの幸せがありそうですね。私は個人的には写真左にいる赤い帽子をかぶったランニング姿の3人組がとても楽しそうに見えました。

では、もう一つ実験です。さっきの写真から「不幸だなぁ、楽しそうじゃないぞ」と思うところを探してみましょう。おそらく、これも見つけられるはずです。私個人的な意見ですが、左下のサングラスをかけている人形、何やら怪しいぞ、嫌な感じのように見えます。どうでしょう、この実験をしてとても不思議な気持ちになりませんか?同じ写真なのに違って見える。心がそうさせているのです。そうです、世界は自分の見方によってずいぶん、変わって見えるのですね。

自分が望む情報や現実を見るためには、どのように脳に働きかければよいのでしょうか?私たちは、毎日のように頭の中で自分自身と会話しています。自分自身の声が話しかけてきて会話を始めます。この文章を読みながら、みなさんも「この人、自分の声と話してるって、何言ってるの?」と疑問に思っている人がいるかもしれません。その思っていることが自分の頭の声です。私たちは無意識的に思ったことや感じたことを自分自身の頭で話しているのです。それは、一日2万単語の言葉を話しているそうです。

私たちは普段、何をしようか決めたり、どう判断し行動に移すかという考えは、源があるのです。日常的な判断や認識のもとになる、生み出しているものがあります。それが、「無意識」です。一般的には超意識とか潜在意識という言い方をします。私たちが何気なくやっている自分自身への会話は、この「無意識」へ大きな影響を及ぼすのです。どうやら、この「自分自身への会話」がカギになりそうです。もし仮に「自分は駄目な人間だ、すべてうまくいかない」という会話や声が聞こえてきて、その会話を一日2万単語つかったなら、絶対うまくいきません。自分自身に暗示をかけているようなものです。逆に、「自分はできるし、大丈夫」「なんとかなる」と思えば、何とかなるものです。このポジティブな言葉を1日2万単語使うことによって、少しずつ脳に叶えたい現実を意識させ、自分が望む現実を引き寄せることになるのです。

ポジティブな言葉を自分自身の会話をするよう努めるだけ。これが思考が現実になるもっとも簡単な方法です。これが、「思考は実現する」や「ザ・シークレット」等で語られる引き寄せの法則です。

まずは、自分自身とどのような会話をしているでしょうか、もし皮肉や悪口、自分自身への自信喪失へ追い込む言葉は信じないようにしましょう。

「ひさと、そんなの無理よ。やったことないじゃない。」

「また失敗するの目にみえてる。あきらめよ」

そんな心の声には従ってはいけません。それはたぶん、無意識を邪魔するモラルな発言です。そんな言葉を2万単語つかうより、

「大丈夫。きっとうまくいく」

「なんとかなる。いつもうまくいってきた」

ってそう考えるようにしましょ。そして、以下の言葉をよく肝に銘じておきましょう。

信じる者は救われるから。それってとっても素敵な事(^^♪

くりかえしの法則ーウソをまことしやかに何度もくりかえしていると、それはやがて真実になります。

ヨーゼフ・キルシュナー【著】「自分らしく生きたかったらエゴイストになりなさい」より引用