これさえ知れば「仕事にやりがいを感じられる」

毎日の仕事で、ルーティン化をしていませんか?

僕は、その事に気づいたのが新人が言った一言でした。その男性の新人は今年4月に入社して、約半年がたとうとした時です。その新人に「仕事は慣れましたか?」っと尋ねたところ、こういいました。

「毎日、違う発見があります。楽しいです」って言うのです。その時僕はハッとしました。なぜなら、あまりにもルーティンの毎日で刺激がなく、仕事をこなすだけの日になっていたからです。

ということで、「なぜルーティンは刺激がないのか」というお話です。

これを読むと、本来の自分の仕事の本質を知ることができますよ。一言でいうと、普段の作業から脱却し、新鮮に仕事に取り組めるようになります。

僕は、以前、モスバーガーで正社員として働いていました。このハンバーガー屋ショップは、きっちりしたマニュアルがあります。フランチャイズチェーンですから、決められたとおりにやるのがベストとされていました。入店の仕方から退店まで、言葉遣いやお辞儀の仕方まで、ありとあらゆることです。入社してから、半年ぐらいはマニュアルを覚えること、作業を覚えることで必死でした。

今から考えると、なんで必死になってやったかはわかりませんが。しかし、半年を過ぎる頃から、身体が勝手に動き出すという経験をしました。マニュアル通りのことを毎日ルーティンしていたからでしょうね。

このようにルーティンによって考えなくても作業ができるようになりました。想定された課題をこなすことは一種の快感でした。でも、やがてすぐに飽きがやってきたのです。本来のモスバーガーでの仕事である人へのサービスを見失ったのです。本当は、サービス業という仕事は、作業ではなくクオリティーあふれるサービスのはずなのですが、すっかり忘れてしまいました。

とうとう僕はモスバーガーを辞めてしまったのです。

この事から、学んだことが3つあります。この学びからマニュアル化に潜む罠を知りました。そこに陥らない、ある事を学習しました。

①その道のプロになれるが、その世界だけ

②本来の自分の仕事とは何なのかを問う

③いつもの仕事に「感謝」してみる

ひとつひとつ詳しく説明します。

①その道のプロになれるが、その世界だけ

半年もすれば、ある程度上達する。形になるという言い方の方が正しいかもしれません。特に毎日同じことの繰り返しである仕事は「慣れ」てきます。今までできなかったことが、できるようになり、とても仕事が楽しくなります。技術や覚えることがあり、それができるようになることが楽しいのです。日に日に成長していることが自分でも感じることができます。しかし、1年、3年、5年という歳月は、仕事に刺激がなくなります。毎日のルーティンは頭で考えなくても身体が覚えてくれているので楽にできる反面、刺激がなくなってしまうのです。

ここまでくると、自分の仕事で培った技術をさらに磨くことに精をだします。ある者は「スピード」を求めたり、ある者は「完璧さ」に目的を集中させたり、またその両方だったりと、進む道があります。

このような経験をみなさんにもあるのでは?ルーティンは、やることが決まっているので楽です。いったん身体が覚えてしまうと自動化してしまいます。「スピード」、「完璧さ」を求めていると、やがて職人になれます。

しかし、はたして、職人になりたかったのでしょうか?

ーいいえ、違います。ー

また、この職を辞めて他の世界でこの技術が役立つかというと、それは違います。あくまでフランチャイズチェーンの中での効率化、管理化の徹底によりマニュアルになった技術ですので、ほかでは全く役に立たないのです。(残念)

考えてみると、このルーティンで培った技術では、将来の仕事を失ってしまいます。近い将来AIやロボットに仕事を奪われてしまいます。

つまり、ルーティンには未来がないのです。

②本来の自分の仕事とは何なのかを問う

頭を使わなくて良いのです。ルーティン化してしまった仕事は、もはや仕事ではなく、作業です。

効率できる作業でしたら、機械やロボットが得意です。

そこで、僕は本来の仕事の意味を考えたのです。原点に返ることにしました。

本当は、「人に喜んでもらいたい」「笑顔にしたい」という仕事をしたいんです。エンターテイナーのように、人が満足した顔をみたいんです。本来、そういう仕事がしたいんです。それを追求したいんだ。

実際、どんな仕事でもマニュアルがあります。新人教育はその訓練をさせられることでしょう。しかし、その作業は、何のためなのかを常に考えながらやらなければなりません。この何のためにを考えられる人か、そうでない人かでこの先、随分、成長が異なってきます。山に登るのも目的である頂上を見ながら登れば、いずれ目的地に着くでしょう。しかし、何のために山を登るのかを考えずに登れば、ただただ歩き続けるだけで終わってしまいます。

本来の仕事の目的やこの仕事は何のためなのかを常に考えてみましょう。

僕もこの方法を新しい職場で実際に行ってみました。やってみるとわかりますが、同じ仕事も新鮮に思えてきます。イキイキしてくるのです。僕の場合はお客様と接することができる仕事なので、「この人のために仕事して貢献したい」という目的がある。実際にお客さんに喜んでいただくと、とても嬉しくなったりします。この笑顔のために仕事をしているんだと思うようにしています。

③嫌な仕事でも「感謝」してみる

作業に追われると、ついつい目的を見失うことがあります。そして、この作業を他の部署に押し付けたり、面倒だなっと思うようなことがあります。その気持ちが出てきたらこう思いましょう。

「ありがとう。仕事があるおかげで、不安もなく毎日くらしていけます。」

すべてに感謝するのです。座ってパソコンが涼しいオフィスで仕事ができること。沢山の仕事が目の前に山積みでも仕事があること。この仕事ができることに感謝。おかげ様です。

この考え方をすると、ものすごく自分にプラスになります。自分の周りの人、周りの環境、その全てがあることに感謝できるようになります。そうすることで、イキイキ仕事ができるのです。

僕なんか人から「なんか良いことあった?」って聞かれました。たぶん、知らないうちに顔に笑顔があったのでしょうね。

簡単にできることがあります。

ルーティンに慣れてくると安心できます。頭を使わなくてよくなり、作業も楽にできるようになります。しかし、その作業には未来はありません。別に社員ではなくアルバイトが、人ではなくロボットがしてくれるでしょう。つまり職を失うことになります。

だからこそ、仕事の本来の目的を考えながら作業をしましょう。感謝をもって仕事をしましょう。そうすると、新しいアイデアや新しいサービスを考え付くかもしれません。お客様の声を聴き要望を覚えておけば、新しい提案もできるようになるかもしれません。これは人間ができる仕事です。

皆さんもぜひ、明日から実践してみてください。特に今の環境に感謝して仕事する事。嫌な仕事も楽々こなせることでしょう。

それってとっても素敵な事(^^♪

目的と方針がなければ、努力と勇気は十分ではない。

Efforts and courage are not enough without purpose and direction.

ジョン・F・ケネディ(米国の第35代大統領 / 1917~1963) より引用